
日刊工業新聞によると、大手損害保険会社「損保ジャパン日本興亜」は2018年4月に医療機関向けのサイバー保険の発売を開始するとのこと。
医療機関が機能停止に陥った場合の人的、経済的被害はもとより、情報漏洩なども幅広くカバーするとのこと。医師の医療ミスを保証する「医師賠償責任保険」と合わせて、二本柱として展開することで、医療機関の包括的なリスクカバーを行う予定です。
国内初の医療特化型サイバー保険
今回損保ジャパン日本興亜が発売を予定する保険商品は、国内で未だ例を見ない「医療機関向けサイバー保険」です。医療機関を加入対象として、ベッド数や経営規模により保険金が変動。
現時点で明らかになっている情報では、病床を持たない診療所は年間5万円から、100床以上の病院では年間35万円からの補償を提供するようです。
1兆円規模に成長が見込まれるサイバーセキュリティー業界
サイバーセキュリティ市場は年々成長を遂げており、2020年には合計1兆円程度の市場拡大が見込まれています。
今回の損保ジャパン日本興亜の試みは、サイバー保険市場の拡大を体現するかのような試み。各業界に特化した保険商品を展開することで、よりニーズの高い保険商品が生み出されるでしょう。
〈参照〉
損保ジャパンが病院向けサイバー保険、情報流出も補償/Yahoo!ニュース
