工業機械メーカーの富士精工株式会社は2019年2月27日、同社に所属する中国籍の従業員が自社の製品情報を不正にUSB端末にコピーする行為に及び、不正競争防止法違反の疑いで愛知県警に逮捕されたと明らかにしました。
県警によると容疑者が盗み出した情報は、製品の図面などの機密情報。外部流出の疑いがあるとみられていますが、容疑者は「勉強のためにコピーした」と供述し、容疑を否認しているとのことです。
社内調査により発覚
富士精工によると、従業員の不正コピーは内部調査により発覚。その後、直ちに警察に通報を実施し、捜査に全面協力しているとのこと。
内部による情報流出は、サイバー攻撃など外部犯行とは別の対策が必要です。富士精工は今回のインシデントを公表するとともに、監視システム・体制の強化を進める考えを示しています。