医学部卒業試験で患者の個人情報を誤掲載│富山大学

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画像:個人情報の不適切管理事案の発生について/富山大学より

国立大学法人・富山大学は2019年11月20日、同大学の医学部卒業試験問題に附属病院を受診した患者2名の氏名やIDなど、試験に関係ない個人情報が掲載されていたと明らかにしました。

大学によると、誤掲載の原因は校正段階のチェックミスです。試験問題はワード文章で作成され試験問題に関係のない部分はマスキング処理されていましたが、編集段階でなぜかマスキングが外れていました。ところが、試験問題の校正段階の担当者は変化に気付かず2019年10月30日の試験当日、そのまま出題。受験者113名に情報が流出した形です。

患者らへ謝罪対応

富山大学はインシデント発生に伴い、各方面へ謝罪対応をすすめています。

同大学の附属病院は患者から個人情報の包括利用同意を得ていますが、実際に利用する際には同院が定める「個人情報の取り扱いに関する基本指針」に従い、試験問題と関係ない部分をマスキング処理を定めていました。その為、大学側は2019年11月12日、主治医及び診療科長を通じて患者らに対して謝罪を実施。また関係病院にも説明・謝罪をしています。

なお、同大学の発表によると、流出した情報は次の通りです。

対象者 附属病院を受診した患者
件数 2件
期間 2019年10月30日
内訳 氏名(漢字・フリガナ),患者ID,生年月日,年齢,性別,撮影病院,撮影日時記載,CT画像,X線写真

参照個人情報の不適切管理事案の発生について/富山大学