
2018年3月30日、一般社団法人日本クレジット協会は、クレジットカード不正使用被害の集計結果を公開しました。
同集計結果によると、昨年2017年度の被害総額はおよそ236億4,000万円を記録。2016年度の被害総額が約142億円であったことを考えると、その増加ペースの大きさが目を引く結果となりました。
被害の内訳は?
被害の内訳としては、特に「番号盗用」が目立っています。
昨今はフィッシングメールや偽装サイトが横行。メール本文やサイトデザインも本物と見紛うばかりのものが使用されており、これらが被害の拡大に影響を及ぼしていると見るべきでしょう。
詳しい被害内容は以下の通りです。
- 偽造カード被害:31億7,000万円(13.4%)
- 番号盗用被害:176億7,000万円(74.8%)
- その他不正使用被害:28億円(11.8%)
情報漏洩のリスクコントロールを
フィッシングメールやマルウェアを悪用したサイバー攻撃は、時としてECサイトなどの運営会社にも影響を及ぼします。
仮に自社や業務委託先からカード情報が漏洩した場合、多額の被害が懸念されます。サイバー攻撃はいつ何時新たな手口が生まれるか予想がつかず、万全のセキュリティ体制を敷いたとしても、被害を100%抑えることは不可能です。
発生した金銭的被害をカバーするサイバー保険は、現代において特に必要とされる保険商品だと言えるでしょう。
〈参照〉クレジットカード不正使用被害の集計結果について/一般社団法人日本クレジット協会(PDF)
