画像:WHITE MOTIONより
大手保険会社の「東京海上日動火災保険株式会社」は2018年4月4日に、サイバーセキュリティ関連の合同会社「WHITE MOTION」との業務提携を発表しました。
両社は今回の業務提携を、将来に渡るコネクテッドカーや自動運転車に発生する脅威対応に向けた、共同研究・協業検討であることを表明。両社の長所を活かして、サービスの展開に道を求める考えです。
提携の目的は?
東京海上日動は今回のWHITE MOTIONの提携について、両社のノウハウ・リソースを最大限活用することで、「安心・安全なクルマ社会実現」に繋がるとの見方を示しています。
更に具体的な取り組みとして、以下のものを列挙。様々な可能性を模索する考えです。
- コネクテッドカーや自動運転車に対する、サイバーセキュリティ分野に関する各種研究
- デジタルフォレンジックや損害サービスにおける対応ノウハウの確立
- コネクテッドカーや自動運転車に対応したサービスの開発
WHITE MOTION社が持つ自動車サイバーセキュリティ
ところで、「WHITE MOTION」社は東京海上日動と比べてあまり知られておらず、初めて耳にした方も多いかと思います。
WHITE MOTION社は、自動車パーツの製造業者であるカルソニックカンセイ株式会社とフランスのセキュリティ企業「Quarkslab 社」の2社により設立した企業。自動車用セキュリティソフトウェアの開発や販売に加えて、セキュリティ評価を得意としています。
自動車部品メーカー×サイバーセキュリティ企業の組み合わせにより生まれた企業であるため、技術的な水準の期待値は高く、今回の提携にも大きな注目を集めています。
〈参照〉
コネクテッドカー・自動運転車等におけるサイバーセキュリティ分野でのWHITE MOTIONとの業務提携/東京海上日動火災保険株式会社(PDF)