画像:メールアドレスの流出について/中京大学より
中京大学は2020年5月1日、新型コロナウイルスに夜緊急事態宣言を受け外国人在学生に連絡事項を記載した一斉メール送信した際、誤送信によりメールアドレス126件が流出したと明らかにしました。
大学によれば、送信業務は国際課に所属する事務職員が2020年4月30日に担当。誤送信の原因は宛先設定の入力ミスで、職員が春期入学予定者らに向けて連絡事項を送信したところ、宛先について本来「Bcc」設定するよう求められているにも関わらず、誤って「To」設定により送信したことにより、学生らの間でお互いのメールアドレスが表示されてしまい、流出が発生したと説明しています。
相次ぐ宛先設定の入力ミス
中京大学で発生した宛先設定の入力ミスは、国内企業や組織の多くで発生している事案です。
外部に向けて一斉メールを発信する際に「TO」や「Cc」などで送信すると、送信先でアドレスがお互いの表示されてしまうため、組織側はたいていの場合セキュリティガイドライン等で個人情報が流出しないよう求めています。また、事故の発生を防ぐ目的から、外部メール送信時、複数名で送信形式のチェック体制を取る組織も増えています。
しかしながら、現場では業務の煩雑さなどの要因から、確認不足やチェック体制の不備による流出が相次いでいるケースも多く、対策の難しさが課題となっています。