欧州警察がチャットアプリに侵入、流出データ利用し犯罪容疑者らを逮捕



海外セキュリティメディアの「Schneier on Security」は2020年7月、犯罪組織などが使用しているチャットアプリのネットワークにユーロ警察(欧州刑事警察機構)らが侵入したことにより、麻薬犯罪者など推定数百人を逮捕したと明らかにしました。

問題となったチャットアプリは、既存のチャットアプリよりもずっと強固な暗号化システムを持つ「EncroChat(エンクロチャット)」と呼ばれるアプリです。エンクロチャットはこれまで、犯罪者たちから極めて安全なツールと認識をされており、殺人や強盗、薬物などに関する情報が公然とやりとりされていたとのうわさがありました。

このため、ユーロ警察は今回、このエンクロチャットに目をつけ、ネットワークへの不正侵入を実施。犯罪者らのチャットデータを解析し、証拠とすることで一連の逮捕劇を達成したと明かしています。

マルウェアを使用し情報を暴露

報道メディアによると、ユーロ警察は今回の捜査で証拠となる文章や画像、動画等を収集するために、マルウェアを利用したと明かしています。

ユーロ警察は情報の読み取りをエンクロチャットの運営側にも知らせておらず、文字通り「侵入」してデータを集め、逮捕にこぎつけたとのこと。

その成果は数百~千人規模の摘発に及び、押収した資材は数十もの拳銃に、数トンの薬物、数千万ドルもの現金に相当するとのことです。

参照EncroChat Hacked by Police/Schneier on Security