福岡県警は2020年11月3日、銀行のアプリケーションを悪用することで他者の口座から不正に現金を引き出していた問題で、関与が疑われている東京都中央区に住む中国籍の男性を逮捕したと明らかにしました。
県警によると、男性にかけられた容疑は不正アクセス禁止法違反および窃盗の疑いで、男性は別の事件において窃盗罪で起訴されてもいるため、再逮捕になるとのこと。
情報によると、男性は別の手口により流出したと見られる、大阪市などに住む男性ら2名のIDやパスワードを有しており、これを2020年6月24日~2020年6月25日にかけて、auじぶん銀行に入力した疑いがあるとのことで、被害額は合計約14万円程度となる見通しです。
詐欺メールから15分で不正出金、犯人は覚えていないとコメント
被害を受けた男性2名は不正出金発生前に、不審なショートメールを開封していたことがわかっています。
情報によると、男性らが受け取ったショートメールは宅配便の不在通知を装ったもので、両者ともに添付されていたURLから不審サイトへアクセスしていました。被害発生から不正出金までのスピードもはやく、一人はサイトアクセス後から約15分後には不正出金被害が発生したものと見られています。
なお、逮捕された容疑者は警察の捜査に対して、「よく覚えていない」と容疑を否認しているとのことです。