画像:宮城県より引用
宮城県は2021年1月27日、県が公式ホームページで公開している新型コロナウイルス感染者情報について誤掲載が発生し、感染により死亡した人の情報を遺族の同意を得ないまま公開したと明らかにしました。
宮城県では新型コロナウイルス感染対策の一環として、個人情報や個人が特定できる情報を伏せた形で「新型コロナウイルス感染症患者状況一覧表(以下:当該資料)」にて情報を公開していました。2021年1月26日に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の発生事例について(県が公開している別の資料)」の療養者情報と当該資料の情報が一致していないと外部から指摘が入ったため、担当者が急遽、情報を更新したとのこと。
ところが、この担当者は更新時、公開されている感染者のうち、どの患者が死亡したのか判別できる状態で情報を更新していました。2021年1月27日になり、「公表情報の内容が変わっている」と外部から指摘が入り、発覚したとしています。
担当者が決裁を得ずに独断か
宮城県は今回の流出原因について、「決裁を経ないまま従来の分類を変更し誤ってホームページに掲載した」としています。
行政現場ではホームページの更新などを行う際、専決規定などに従い複数の職員による確認を求める決裁手続きを進めます。この決裁手続きは担当者によるミスを防ぐ役割を果たしていますが、今回の担当者は決裁手続きを経ずに掲載情報を変更したため、結果として誤掲載が発生したものと見られます。
このため、宮城県は今後、ホームページ更新時の確認作業を進めるほか、決裁手続きを徹底し、再発防止につなげるとしています。
参照新型コロナウイルス感染症患者の情報に関するホームページへの誤掲載について