島根県出雲市はこのほど、出雲市立の学校に所属する教師が電子メールを誤送信したことにより、所属校の全生徒の名簿データが第三者に流出したと明らかにしました。
誤送信を起こした教師Aは2021年3月3日、同僚の教師Bに向けて名簿データを添付した電子メールを送信しようとしましたが、アドレス入力の際、送信先を間違えたまま送信。
後日、教師Bに名簿データが届いていないことが判明した際、アドレスの入力ミスにより、名簿データが第三者に送信されている事実が明らかになりました。
セキュリティ対策基準に違反して送信
出雲市によると、今回の誤送信した名簿データには、所属校全生徒の氏名が書かれていました。市は誤送信先を特定するためにプロバイダーに協力を求めているものの、記事発表時点でアドレスは確定できていない状態が続いています。
このため、出雲市の市教委は被害を受けた全生徒や保護者に向けて経緯を説明するとともに謝罪を実施。再発防止に努める考えを明らかにしています。
なお、同校では個人情報保護の目的から、生徒の情報を持ち出す際は校長の許可を得たうえでパスワード設定するよう、セキュリティ対策基準を定めていました。しかし、教師Aはこれらの基準を守っておらず、無断で持ち出しパスワードも設定していなかったとのことです。