
警視庁の情報管理システムに不正アクセスし情報を不正に持ち出すなどした疑いで、警視庁情報管理課所属の33才主事級職員が書類送検されました。
情報によると、送検された職員は職務上の地位を利用してシステムに不正アクセスし、捜査情報や人事資料など約18万5千件をコピーしたほか、不正プログラムを作成して警視庁が保有する免許証情報約26万件を削除した疑いがもたれているとのこと。
警視庁によると、外部への流出は確認されておらず、削除データはいずれも復旧可能なもの。通信ログの解析などから職員の関与が浮上し、職員も容疑を認めている状態です。
興味本位で外部持ち出し、上司への不満で情報削除
逮捕された職員が情報を持ち出した動機は、興味本位と見られています。
情報によると、送検された職員は自身の人事評価を知るために内部情報をコピーし持ち帰るなどしていましたが、世田谷一家殺人事件などにも興味を持ち、さまざまな捜査資料を見るようになったとのこと。
また、免許証データを削除した理由については上司への不満が影響しているとのことです。
業務上の理由で上司に注意されたことに不満を持ち、困らせるために不正プログラムを作成。免許証データを削除する行為に及んだものと見られています。
なお、警視庁は該当職員の懲戒免職を決定。再発防止に努めるとしています。
