
画像:Sinclair Broadcast Group, Inc.より引用
米国のテレビ放送局運営会社のシンクレア・ブロードキャスト・グループ(Sinclair Broadcast Group, Inc)は2021年10月18日、同社が運用する特定のサーバーがランサムウェアに感染したことにより、一部業務用ネットワークに被害が生じ、情報流出の可能性があると明らかにしました。
発表によると、同社は2021年10月16日にネットワークにおけるセキュリティ上の問題が生じている事実を把握したとのこと。その後2021年10月17日、原因がランサムウェア感染によるもので、同社が運用するネットワークサーバーおよびワークステーションが破壊される被害を確認されました。
さらに同社が確認を進めたところ、攻撃はシステムの破壊に留まらず、データの流出にも及んでいる可能性が判明。同社は今後、適切な措置を講じるとしています。
現時点で事業や財務への影響は不明
シンクレア社は記事発表時点で、フォレンジック調査を専門とする外部企業やインシデント対応の専門家らの協力のもと、専門調査を進めています。
ただし、記事発表時点で調査は初期段階であり、事案が同社の事業や財務にどのような影響を与えるかは判断できないと説明しています。
同社は今後、システムをいち早く復旧し、セキュリティ対策などを進めるとしています。
