サイバー攻撃の高度化を受け、IoT車両向け「コネクテッドカーサイバー保険」登場

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東京海上⽇動⽕災保険株式会社は2023年5月31日、⼀般社団法⼈「Japan Automotive ISAC(J-Auto-ISAC)」と共同でコネクテッドカーのサイバーリスクをカバーする自動車業界向け「コネクテッドカーサイバー保険」をJ-Auto-ISAC会員企業向けに提供すると明らかにしました。

東京海上日動社が公開した資料によると「コネクテッドカーサイバー保険」はインターネットに繋がったIoT車両、すなわちコネクテッドカーに対するサイバー被害に対応します。サイバー攻撃が発生すると専門家への相談費用や調査費用、復旧費用のほか、場合によっては納入先への賠償費用や風評被害対策費用などが生じますが、これらに対応することで、インシデント発生時の負担を抑制する狙いがあると見られます。

商品開発の背景はサイバー攻撃の高度化・巧妙化です。

特に協力関係にある中小企業を踏み台にした「サプライチェーン攻撃」は深刻で、自社が十分なセキュリティ体制を取っていても被害を受ける事例も出ています。「コネクテッドカーサイバー保険」はこうした現状を踏まえてか、市場に流通・使用されている車両で、サプライヤが納入した車載製品が原因となったケースを対象にしています。

加入できるのはJ-Auto-ISAC会員のうち一定のセキュリティレベルをクリアした企業です。J-Auto-ISACは2021年に設立された団体で、公表時点で100社以上が会員になっています。同社らはサイバーセキュリティ対応への意識向上や情報共有により、業界全体の対応能力の強化・底上げにも繋げるとしています。

参照⾃動⾞業界向け「コネクテッドカーサイバー保険」の提供開始/東京海上⽇動⽕災保険株式会社