2023年6月に入り、日本企業や海外子会社によるランサムウェア感染被害の公表が相次いでいます。
ランサムウェアとは感染したサーバーのデータを暗号化し、システムを機能不全に陥れることで知られるマルウェアです。感染するとデータ復号と引き換えに金銭を支払うよう要求されたり、機密情報や個人情報の公表をネタにした脅迫を受けることから、各企業から恐れられています。
国内でのランサムウェア被害報告は米国などに比べると限定的です。
しかし2023年6月に入り、被害報告が急増。トヨタ紡織株式会社やヤハマ株式会社が海外子会社における感染を公表したほか、文具のコクヨもグループ企業がランサムウェアに感染したと公表。さらに杉並区から委託を受ける社会福祉法人福音寮もランサムウェアに感染したと明かすなど、業種、事業規模を問わず被害が相次いでいる状況です。
流出した情報が不正利用されるなどした場合、損害賠償もあり得ます。セキュリティ対策が求められている状況です。
参照当社グループ情報システムに対する外部攻撃について/コクヨ株式会社
参照委託事業者サーバーのランサムウェアによる被害について(5年6月7日)/杉並区