
画像:Hackers use remote device to steal 600 gallons of fuel from gas station/Techspotより
米国デトロイト州では2018年7月9日、ガソリンスタンドの給油システムがサイバー攻撃を受け、大量のガソリンが盗み取られる被害が発生しました。
被害はおよそ2,280リットルに及ぶ甚大なもの。その手口は非常に興味深く、多くの注目を集めています。
白昼堂々の窃盗
このサイバー攻撃事件は、なんと昼間の午後1時に発生しました。報道メディアの情報によると、攻撃者は遠隔操作により給油システムに干渉。合計10台もの車両を用いておよそ90分間も不正に給油を行いました。
もちろん、ガソリンスタンドは従業員による監視下にある場所です。しかし、この攻撃者は給油システムを掌握。従業員がコンソールから給油を止めようとしても、止まらない状況に追い込んでいたのです。
不正アクセスによる実体社会への被害
サイバー攻撃の中には、今回の事例のように、実体社会に甚大な被害を及ぼすものが存在します。
問題は、このような被害が生じた時に一体だれが責任を負うことになるのか。最終的には攻撃者に非があったとしても、消費者に対する責任は恐らく、企業が負うことになるでしょう。サイバー攻撃は既に、企業の重要なリスクマネジメントに位置しています。
参照Hackers use remote device to steal 600 gallons of fuel from gas station/Techspot
