画像:Amazonより
Amazonがこのほど、顧客の電子メールアドレスをサードパーティー販売業者に漏洩した疑いで、同社の従業員を解雇したことが明らかになりました。
情報によると、幸いこの従業員はメールアドレスだけを漏洩していたとのこと。しかし同社はメールアドレスだけでも膨大な情報量を有しており、被害者に対して通知を開始しています。
Amazonの対応は?
Amazonは今回の事案について、流出した従業員の情報や問題の発覚時期については、公表を控えています。しかし従業員に対しては社内規定に違反したことから、懲戒解雇を決定。また同社は起訴に関して、当局と協力するとの考えを示しました。
なお従業員から情報提供を受けた販売業者については、同社サイトでの販売をブロックする措置を決定。同社の市場から、締め出された形です。
内部犯の恐ろしさ
Amazonは誰もが知る世界規模の大企業であり、当然強固なセキュリティ体制を築いている会社です。しかし外からの攻撃には強固であっても、内部からの攻撃には脆いもの。今回の事案はそれらを如実に示した形です。
セキュリティ体制の構築は、ただ運用システムを強固にすれば良いというものではありません。ヒューマンエラーを想定しての対策や、万が一インシデントが発生した際の対処法も、準備しておく必要があるでしょう。
参照アマゾン、顧客のメールアドレス流出疑惑の従業員を解雇か/Yahoo!ニュース
参照Amazon Fires Employee for Sharing Customer Emails/ウォールストリートジャーナル