警視庁のサイバー犯罪対策課は2018年10月18日までに、他人の楽天IDを用いてポイントを不正利用していた中国籍の男性を、不正アクセス禁止法違反や詐欺の疑いで逮捕したことを明らかにしました。
容疑者はこれまでに、35人分のアカウントから70万円相当の楽天ポイントを盗み取った疑いが持たれています。
買い子を仕立てて暗躍か
情報によると、容疑者は外部でパスワードリストなどを入手し、楽天にリスト型攻撃仕掛けることで不正にログインを行い、他人のアカウントからポイントを入手していたとのこと。入手したポイントを自分で使うことはせず、「買い子」として仕立てた別の中国籍の人物らを都内のドラッグストアに送り込み、合計約8万円分の医薬品を購入させていたものと見られています。
また、容疑者は同様の手口を用いて、ビックカメラなど複数のサービスのポイントを不正利用していた疑いもあるとのこと。一連の事件の指示役・リーダー格として、捜査が行われる予定です。
本人は容疑を否認
警視庁や報道機関の情報によると、記事発表時点で容疑者は容疑を否認。「全て知らない」、「覚えがない」といった趣旨を供述しているとのこと。また、ビックカメラなど別の店舗での不正利用の疑いも持たれていますが、これについても否認を続けているとのことです。
実行役となった留学生らは既に有罪判決を受けていることもあり、今後の捜査の進展に注目が集まっています。
参照中国籍の男、ポイント盗み「咳止め薬」を大量購入/Yahoo!ニュース
参照他人のポイントで商品詐取 容疑の中国人逮捕 警視庁 /日本経済新聞