
画像:情報処理推進機構(IPA)より引用
情報処理推進機構(IPA)は2024年10月22日、情報セキュリティ安心相談窓口の2024年第3四半期(7月~9月)の相談状況を公表しました。
情報セキュリティ安心相談窓口とは、IPAが国民に向けて開設している、一般的な情報セキュリティ(主にウイルスや不正アクセス)に関する技術的な相談に対して助言を行う的口です。個人だけでなく法人からの相談を受け付け、一部を公開しています。
IPAによると、窓口に寄せられた今期の相談対応件数は個人・法人併せて2,804件です。前期と比較すると減少傾向にあるものの、前年同四半期比では約29.7%増加。相談内容としては、サポート詐欺などで多用される「ウイルス検出の偽警告」が835件を占め、「不正ログイン」(113件)、「暗号資産で金銭を要求する迷惑メール」が(37件)と続きました。(1,797件は「その他」)
IPAはまた、法人からの相談内容として、企業からのビジネスメール詐欺(BEC)挙げています。IPAによると、相談者が取引先に請求書をメール送信したが不達で、その後、取引先より「通常と異なる振込口座が記載された請求書が届いた」旨の連絡があったとのこと。原因は何者かが類似ドメインを取得し、取引先になりすまして偽の請求書を送信していたことによるもので、IPAは調査により判明したとしています。
相談窓口は、サイバーセキュリティに関する脅威が依然として続く状況を踏まえ、個人・企業ともに最新の情報を収集し、適切な対策を講じるよう呼び掛けています。
参照情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2024年第3四半期(7月~9月)]
