相次ぐランサムウェア感染報告、三笑堂や日本ジッコウなど複数組織

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画像:株式会社日邦バルブより引用

2025年5月、日本国内でランサムウェアによる被害が相次いで報告されています。

情報が暗号化されるだけでなく、個人情報や業務データの漏えいが懸念される事例が複数発生しており、企業や団体は対応に追われています。

文書管理サービスを手がける株式会社ギオンでは、2024年5月に発生した不正アクセスが翌年5月に公表され、顧客情報の漏えい可能性が指摘されました。同社は再発防止策を講じているものの、損害保険ジャパンが委託していた文書データも影響を受けた可能性が生じています。

同様に、製紙・包装のトーモクでは、2025年5月にオンライン受注システムが暗号化され業務に支障生じました。調査と復旧が続く中、EC業務に影響は出ていないとされるものの、慎重な対応が続いています。さらに、医療機器の三笑堂や、宮城学院女子大学でもネットワークが侵害され、システム停止や授業運営への影響が生じました。各機関とも外部調査機関と連携し、遮断措置と原因調査に取り組んでいます。日本ジッコウ株式会社では4月の感染が5月下旬に発表されました。ECサイトへの影響は否定されつつも、情報流出の有無について調査が継続されています。

各事例に共通するのは、いずれも初動でネットワーク遮断や専門家との連携が行われている点です。ただし、情報漏えいの有無の特定には時間を要しており、被害公表までに日数を要するケースも目立っています。企業や団体は再発防止策としてクラウド移行やセキュリティ体制の強化を進めているが、ランサムウェアの脅威が依然として深刻であることを示す月となっています。

参照ランサムウェア被害の発生について|日本ジッコウ株式会社
参照ランサムウェア攻撃による情報漏えい等調査結果について|株式会社日邦バルブ
参照弊社ネットワークへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ|株式会社三笑堂
参照不正アクセスによるシステム障害発生についてのお知らせ |株式会社トーモク
参照当社グループにおけるランサムウェア被害に関しまして(第 2 報)|株式会社ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング
参照当社グループにおけるランサムウェア被害に関しまして|株式会社ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング
参照不正アクセスに関するご報告|株式会社ギオン
参照当社委託先におけるランサムウェア被害に伴う情報漏えいのおそれについて|損害保険ジャパン株式会社